2004-11-26

Social Welfare Reform

今日はアメリカの福祉会をすっかり様変わりさせたSocial Welfare Reformに関して書いてみます。SWRの詳しいことは勝手に調べてもらうとして、このクリントン前大統領が施行したSWRとは基本的には、アメリカ的な資本主義を中心としたマーケット優先の国づくりの反映といえるんじゃないかな。ようは、レーガノミックス よって、作られた市場優先主義。「経済さえうまくまわって、大企業がアメリカ市場を牽引してくれるなら一般市民はその恩恵を受けれますよ!」っていうやつ で、そののりで、「福祉的支援を必要とする人たちは、そんなものに頼ってたら健康的ではないし、経済発展のお荷物だから、就業トレーニングでも受けて市場 に協力しましょうね。」と始まった。
構造的には、それまでのAFDCからTANFに変わったわけだけど、この影響が、ここに来てちょっとづつ出始めるのではと言われています。と言うのも、TANFは州によって5年間の受給制限があったりして、各州で実際に施行されてから5年経った今、ぼろが出始めるではという巷の噂。UC Berkeleyの教授もサンフランシスコの中国人コミュニティーにおけるTANFの影響に関してリサーチなどしているようです。
僕の働くForest Hills Community HouseAdult Education Program は、移民に英語を教えているわけだけれども、これはまさに就業トレーニングの一環として見られていて、本来ならTANFのお金をがんがんもらえるはずなの だが、いまだにNY州はこのお金をどのようにして使うことで、国の定めた規定に沿えるか困惑しているようで、プログラムに対して、不合理な要求を課してい る。たとえば、数ヶ月英語を学んだ生徒は就職しなくてはいけなくて、その生徒は数ヵ月後にはさらにいい賃金を得なくてはいけないと言ったようなもの。それ 以前にニューヨ?ク市で移民が英語を話す仕事に就くこと自体が困難だし、また仮に職に就いても英語のクラスにのんきに毎日通う余裕などなくなってしまうの が現状。結局経済成長というベースに頼った福祉政策なだけに、アメリカの経済成長が見込めない、又は日々の生活に反映されてこない場合(貧富の差がますま す広がっているアメリカ社会では、妥当な見解だと思うが)、結局社会的に不利な立場にある人間は福祉に頼らざるを得ない。
まぁ、福祉供給側から言 わせてもらえれば、SWRは福祉に頼って生きていく層を減らすと言う意味では構造的な改革になったかもしれないが、それが社会全体 の資質となると、よりStressfulFast-paceな生き方を強いられるような国になったと言えるんじゃないかな。大きな木に頼って生きることしかできない国っていうのかな。

2004-11-06

quick reflection

以下は地元の代議士のChief of StaffとのNon-Citizen Votingに関するミーティング終了後に書いたものです。
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It is not important whether the protesters have right to vote or not. They are representative of their groups. If they are Latino, they represent Latino voters.
Politicians do not care how furious people are. More likely, they pay more attention to how to treat people, because the entire population often reacts to such presentation.

2004-11-02

INCO

このINCOとはNew Yorkをベースとしたコミュニティーオーガナイジングのプロジェクトで、ANHD いう住宅問題に関するアドボカシー兼政策に携わる非営利があるんだけど、この団体が管理母体となり、ニューヨーク市内の15の住宅問題に携わる非営利団体 に対して、一口年間5万ドルの資金を義援してニューヨーク全体に対してのアドボカシー及びコミュニティーオーガナイジングを展開するというもので、資金的 に支援しているのはプライベートの基金・財団が半分、銀行が半分である。よって政府の助成金は0!というのも政府に対しての働きかけがほとんどのこのプロ ジェ クトを政府が支援するわけないんだけどね。ちなみにINCOとはInitiative for Neighborhood and Citywide Organizingの略で、まぁ言葉の示すとおり市全体とコミュニティーにおけるオーガナイジングを牽引するプロジェクト。コミュニティーオーガナイ ザーという職が失われている今日では夢のようなプロジェクトである。
なみにこのANHDとは僕が大学院1年生の間一年間インターンシップをしていた団体なのだが、70年代後半にニューヨークの住宅事情が荒れに荒れていた頃 発足して、当時、放火等で市の所有物となった廃墟を非営利に振り分けるプロセスを強化する目的で発足した。今日では102の非営利団体が所属している統括 組織である。僕の働くForest Hills Community House 長年メンバーで、僕の友人でFHCHAssociate DirectorIrmaANHDの常連役員である。まぁ、それもあってNY市内で15の団体が選ばれる際に特に住宅専門団体でないFHCHが選ばれ たという面はあると思う。そして、そこで中心となってCOを展開しているのが僕というわけだ。何だか、聞こえはいいが、これが結構苦労している。
ず一つには他の14の団体の多くは住宅問題のみ扱っているという部分である。よってミーティングに行くと当然住宅問題の話題しか出ない。そして、自然と オーガナイジングの形もissue-basedオーガナイジングになる。FHCHのオーガナイジングのアプローチはCommunity Buildingを基本としている。これはRothman3つのアプローチ 加えて、80?90年代にアメリカで基本となってきた考えかたで、都市化、核家族化、高齢化、グローバル化、交通手段の向上、サービス業の発展による移住 率の上昇、等からコミュニティーに必要とされる要素が消えて、コミュニティーの感覚が失われた。よってCBOはまずそこにコミュニティーというものを築か なくてはならない。しかしissue-basedオーガナイジングはそんな悠長なことは言っていられないといった調子で、コミュニティーをまとめて問題解 決をすることを第一とする傾向がある。問題解決は当然大切ではあるが、そのプロセスには当事者主導の形や、意思決定の形、リーダーシップ性など、COには 欠かせない要素が必要になってくるが、結局は今日の政治体系を受けて、政治的な圧力をかけるためにはどうするのが最善かとなってしまう。これではいつまで たっても、Reactiveであって、Proactiveにはなれない。まぁ、このディスカッションはこれからも続けて行きたいとは思う。
う一つ問題を挙げると、お金とオーガナイジングの関係である。これもまた永遠のテーマなわけだが、INCOに関して言えば、発足当初のラディカルな考え方 はすっかり影を潜め義援元がすっかりイニシアチブをつかんでしまっている。毎年義援金を受けるためには半年に一回レポートと計画書の提出義務があり、僕ら の一年目の経験はとことんひどいものだった。CO哲学を超え、個人的な信頼問題にまで発展してしまった(僕ではなく僕の上司とINCOコーディネーターの 話だが・・)。何よりも、CO はコミュニティーにおける問題定義を始め、住人がオーガナイズする必要性を感じて始めて成り立つものだと思う。どんなに能力の長けたオーガナイザーでもコ ミュニティーのニーズの無い所では何もしようがない。例えば北海道の大平原の道路も走っていないところで騒音問題に関して住民をまとめようとしたところ で、ちんぷんかんぷんといった調子だ。つまり、オーガナイジングは草の根活動で始めて成り立ち、誰かよそ者が口を出しても焼け石に水なわけだが、この場合 は焼け石に札束で、オーガナイザーはいくらでも投資元の意見を聞くことは出来るが、それでコミュニティーをまとめられるかといったら、約束は出来ない。ど ちらかといったら本末転倒な結果を導くであろう。これはINCOコーディネーターのつらいところで、お金の力を使って15の団体をまとめようとしてもそう はいかない。COには様々なスタイルがあり、それを上手に引き伸ばす手腕が問われると思う。日本でも政府が率先してCO(地域福祉)を取り込んでいるよう だけど、大切なことはオーガナイザー同士がお互いを高めあえる環境を作ることと、草の根的な要素を生かしてプログラムを遂行できるコーディネーターを就か せることだと思う。